②本州縦断 青森~下関1550kmフットレース2021(SPECIAL)
7日目
6日ぶりの布団は心身共にいい休息を与えてくれた
もちろん脚は痛いが
足が擦れるとこは靴を切り、少しでも負担を減らす
右の踵はどうやら落ち着いたようで、痛みもあまりない
ただ両膝は少し腫れている
早朝の新潟駅前を走り出す
コンビニでパンとコーヒーを買い
歩きながら食べていく
毎日もう走れないんじゃないかと思うが、結局また走れてしまう
ただもう長い距離は走れないので、こまめに走り歩きを繰り返す
しばらく街中を走り次第に視界から建物が消えていく
遠くに山がいくつも見え今日は今見える山の向こう側に行かないといけない
1週間日差しを浴びた唇は深い切込みが入り
何かを食べる度に切れていく
リップを買うためコンビニに入る時に
女性の方に「頑張って下さい 何の大会か知らないけど」と応援を頂いた
その一言でも十分嬉しかったです
やがて遠くにのぼり旗が見えた
なんだろうと見ると『笹団子』の文字が
迷わずお店に入り2個購入
大変美味しかった
10個は余裕で食べれただろう
今日は天気もよく暑いくらい
疲れてきた所に道の駅を発見
足湯があったので、頑張っている脚に休息を取って頂いた
歩道があまりない道を進む
橋を渡り、少し行くと
美味しそうな魚の市場通りを通過する
どうしようか迷ったが若者が多く爽やかだったので、素通りしていく
休憩の度に足を揉み、少しでも疲れをとっていく
段々と浮腫んできたので、ワラーチに履き替え走り出す
今日の目的地の道の駅に着いたが、もう少し先に行けそうだったので、
後少しだけでも先に進もうと決めた
小雨が降り出したが、もう少しだけもう少しだけと距離を稼いでいく
次にあったバス停で今日は寝ようと決めて
早めには床に就いた
8日目
もう立ち上がるのも一苦労
立った所で身体は安定しないが、行くしか道はない
昨夜から何も食べておらず
空腹だが周りは何もない
どこかにあるコンビニ目指して歩きだす
長い長い坂道を上る
下りと平坦な道はなるべく走りながら進んで行く
あった命のコンビニ
大盛弁当を食べ、少しの休憩をいれ
また走り出す
今日はわざわざ遠くから友達が会いに来てくれる
それだけで今日1日の頑張れる目的が出来た
CP11 521.7km 新潟県柏崎市
毎日潰れては復活しての繰り返しだ
きつくなってくるとそのまま行かず
少し休憩を入れた方が効率がいいかなと思った
雨が降り始めてきた
次第に雨脚は強くなり
びしょ濡れになる
止まれば寒くなるので、進み続けるしかない
腫れた足が冷やされ気持ちがいい
天然のアイシングである
大雨の中、こちらに向けて手を振ってくれている親子
こんな雨の中遠くまでありがとう
このレースで初めて出会う友だ
差し入れも頂き
少しの間だが、話も出来た

今度はゆっくり会いたいものだ ありがとう嬉しかったよ
CP12 557.9km 新潟県上越市
たくさんの元気をもらい今日の目的地の17km先の道の駅を目指す
応援パワーで脚が軽くなり、軽快に走っていく
雨は一旦止んだが、夜になるとまた雨が強くなってきた
止まる訳には行かないので、雨の中走り続けた
やっと着いた 道の駅うみてらす名立
ここには温泉がある
冷え切った身体を温泉で温めて、疲れを癒す
温泉から上がり、着替えはないので
着る服はもちろんさっきまで着ていた服
汗と雨で湿った服だ
プラスマイナスで汚くはない
テントを張り横になる
寝返りの度に目が覚め、手で脚を持ち上げ体制を変えるを繰り返した
9日目
辛い朝はやってくる
かるくストレッチをやらないと、立てなくなってきた
出発の準備を整え、脚を引きずりながら歩き出す
朝はコンビニを見つけては
パンとコーヒーを買い、歩きながら朝食を済ませる
一度立ち止まると、身体が固まり痛みを伴うからだ
走って歩いて走って歩いてを繰り返し着いた
CP13 607.6km 新潟県糸魚川市 青海駅
このレースで唯一走ってはいけない区間がある
それが 青海駅~市振駅 区間
歩道もなく、通行するのは危険だかららしい
こんなレースの主催者が危険というなら本当に危ないのだろう
運良く到着と同時に電車が来た
走って階段をおり、電車に乗る
2駅間の快適な移動だったが、降りると雨が降っていた
駅で少し休み、小降りになったすきに近くの道の駅に逃げ込んだ
美味しい魚フライ定食を頂いた
外はまだ大雨だ
どうしようか迷ったが
寝袋に包まり、もう少し休むことにした
雨も少し弱まったので、ガチガチに固まった身体を起こして出発する
CP14 608.9km 新潟、富山県境 富山県へ
長くて苦しんだ新潟がやっと終わった
雨も上がり、日も暮れてきた
同じ様な景色が続くバイパス道路を進む
無機質な景色がメンタルを削っていく
進んでいるが、進んでいる気がしない
あ~眠い
あ~休みたい
どこか寝る場所はないのか?
探し続けたが見つからない
靴擦れもひどくなり、一歩一歩が傷口をこすっていく
明日の為にも少しでも距離を稼ぎたいが
一刻でも早く休みたい気持ちもある
黒部市を抜け魚津市に入る
あった!ここで休もう
雨風が凌げる軒下にテントを張り
横になる
足がズキズキするが、疲れていたのですぐに眠りに落ちた
10日目
頭がぼーとして準備に時間が掛かる様になってきた
かなり疲れがたまってきている
足が痛い
ビブラムをまた少し切った
足にテーピング施し、痛む箇所にシップを貼る
まだ半分も行ってないのに満身創痍だ
遠くに見える街を目指して歩き、走り出す
昨日よりも走れている気がする
ここ数日のパターンは午前中はわりと走れるが、
お昼ごろからきつくなり、一度潰れる
その後、復活出来る時もあれば、そのまま地獄を見ることがある
あとこれは毎日だが、その日の目的地数キロ手前からは苦しみしかない
調子がいいうちにぜひ距離を稼ぎたい

快調に走り、お腹が空いたので吉野家へ
大盛を頂き
また走り出す
CP15 666.2km 富山県富山市
さっきまでの足取りがどこかに行ってしまった
重りを背負った様に感じる身体
調子がいい時にはあまり感じない痛みが現れだす
辛くてたまらないが、誰かが助けてくれる訳でもない
とにかく前に行くしかない
今日はどこまで行こうか?
調べてみると、県境を越えたとこに道の駅がある
しかも温泉まで
目的地が決まり、頑張れる理由が出来た
段々と足取りが軽くなる
疲れては食べ物を買い、歩きながら補給をするを繰り返し
距離を稼いでいく
少しずつ民家が減ってきて、峠道に入って行く
熊が出て来そうな坂道を上り続け着いた
CP16 708.5km 富山、石川県境 石川県へ
峠を上り切ったら、今度は下りが続く
下りは脚への負担がきつく蛇行しながら、走っていく
真っ暗になったが
予定通り着くことが出来た
道の駅 倶利伽羅源平の郷
温泉にも入れて、食事もとれ
気持ちも身体もいい休息を得ることが出来た
脚の手入れをしてから眠りについた
11日目
足裏をしっかり揉み、ストレッチを行ってから出発した
やはり午前中はわりと調子がいい
テンポよく走り歩きで進むことが出来た
すぐにCP17 730.1km 石川県金沢市に着いた
今日は天気も良く暑いくらいだ
ランニング中に声を掛けて頂いたり、レースのことを知り差し入れを頂いたり
伴走をして頂いたり沢山の元気を貰った
応援してくれる方達の為にも絶対完走すると思った
足も腫れて痛いので思い切って靴を買うと思い、スポーツショップへ行くことにした
だが腫れた足に合うのは1種類のみ
今まで履いたことのない厚底シューズだ
どうしようか迷ったが
ここでシューズを変えて、もし怪我でもしたら後悔すると思いやめた
やっぱり今まで自分がやってきたことを信じたい思いが強くなった
一生懸命探してくれた店員さんありがとう
なかなかペースが上がらず、辛い時間帯が続く
幸いにもコンビニはいっぱいあったので、気分転換に食べながら進んだ
日が暮れ夜になり、ますます辛くなる
野宿出来そうな場所もなく
彷徨いながら進んでいる
坂を上り橋を渡った時、1人の男性が呼んでいる
すぐにわかった
沖縄で共に苦しんだ変態仲間だ
わざわざ長い時間探してくれていたらしい
もうその気持ちだけで嬉しくなりたくさんの元気を頂きました
ありがとうございました
また一人になり今日の寝床を探す為に先に進む
いくら進んでも見つからない
どうしようか?と思いながらずっと歩いていると
いつの間にか峠道に差し掛かっていた
もうこうなったら行ってやろう 深夜の峠越えへ
前方から飛ばしてくるトラックへライトを向けてこちらの存在を知らせる
ドライバーもさぞや怖いだろう
こんなとこを人が歩いているなんて
上った先にあった
CP18 785.1km 石川、福井県境 福井県へ
坂を下り、しばらくすると広めのバス停を発見
迷わず入り、眠ることが出来た
12日目
足の状態が最悪だ
もう立ち上がる事が出来ない
特に右足の腫れがひどい
入念に足を揉み、いつもより長めのストレッチを行い
とりあえず立ち上がれる状態にすることが出来た
外は雨
でも行くしかない
段々と雨は強くなり、強風の向かい風がびしょびしょに濡れた身体を冷やす
周りに風を遮るものはなく、逃げれるとこはどこにもない
1時間、2時間とたち
身体の震えがとまらず発狂しそうになる
どこでもいいから避難出来るとこを探すが建物自体何もない
あった!
やっと見つけた喫茶店に事情を話し避難させてもらった
暖かいコーヒーと食事を頂き、何とか凌ぐことが出来た
しかし外は大雨
どうしようかと途方に暮れていると
ありがたいことに宮古島の友達の実家が近くにあり、
なんとお母様が迎えに来てくれるらしい
福井に神様が舞い降りた瞬間だった
待っている間にFM宮古社長のラジオに生電話で出演し
元気をたくさん頂きました
初めましてをして、車に乗せてもらい
実家に到着後(友は宮古島にいる)
すぐにお風呂の準備をしてくれ、
お風呂から上がるとたくさんの御馳走を準備してくれていた
コンビニ食ばかりだったので、久しぶりの家庭料理は本当に美味しかったし嬉しかった
濡れた服も洗濯してくれて、その間昼寝もさせてもらった
しばらく滞在していたい欲求を抑えて
お母さんに拾って頂いた所まで車で送って貰い
沢山のお土産まで頂いた
縁もゆかりもなかった福井に実家が出来た感じがした
今度は車でぜひ車で家族で遊びに行かして下さい
本当にありがとうございました
毎日たくさんの人に応援してもらい、助けてもらっている
何としてもゴールの下関に行くんだと強く心に思った
休ませて頂いたおかげで朝から比べると足の調子は良くなり
走れることが出来た
雨も上がり休んだ分頑張らないといけないので走り続けた
次のチェックポイント近くから
昨日久しぶりにあった変態仲間の谷口さんが伴走してくれた
本当にありがたかった
あっという間に到着した CP19 810km 福井県福井市

今度は一緒に苦しみましょう
ありがとうございました
1人になりヘッドライトを着け街中を走っていく
今日の目的地はまだ決めていない
ただ明日の敦賀への山越えを考えると少しでも距離を伸ばしておきたい
1人になると、どうしても痛みを意識してしまう
一歩一歩が痛く心を削っていく
やがて雨が降ってきた
もうほんと勘弁してほしいと思ったが雨はやまない
それに眠気も酷くなってきて、フラフラしてきた
だがバイパス道路には寝れる所はなかなか見つからない
フラフラになりながら1時間以上進んだ所に
もうここでいいだろうと
少し奥まった所にあるスーパーの軒下にテントを張り、眠りについた
が、深夜に警察官が尋ねてきて職務質問を受けたが
事情を説明するとわかってくれ、早朝には出発しますから
ということで再び眠りについた
13日目
睡眠時間を長くとった分、昨日よりは体調はいい
今日は山越えがあり、明日中に舞鶴に着くためには頑張らないといけない日だ
準備を整え出発する
昨日とは違いリズムよく走ることが出来ている
バイパス道路を走り抜け、田舎道に入っていく
周りに田んぼや畑が増えて、緑がいっぱいの道路を走る
今日は昨日とは違い、晴れて暑いくらいだ
山を上り始める最後のコンビニで短パンに履き替え山道を歩きだす
長い長い坂道を上り続けた
どうやら今日は調子が良さそうだ
あまり苦も無く坂道を上り切り、下っていく
山を越えた最初のコンビニでお腹が空いていたので
弁当を食べ、休憩をした
頑張っている足を揉み、労をねぎらった
敦賀の商店街を抜け着いた
CP.20 873.9km 福井県敦賀市
少しばかりのアップダウンを進み久しぶりに日本海に出た
夜になった海沿いの道路を走る
今日は出来るだけ、進みたい
明日の自分の為にも
まだ出来る まだ出来る と呪文の様に呟く
美浜町を抜け、若狭町へ入った
この辺りが今日の終着点だろうと思い、寝床を探すが
いつもの如くなかなか見つからない
また1時間以上彷徨い続け、
ひっそりとコンビニの裏にテントを張り静かに眠りについた
14日目
朝の準備に時間が掛かる様になってきた
頭が回らないのもあるが、
足を揉み、ストレッチをし、テーピングを貼ったりと時間を要してしまう
歩きながら、ガチガチの身体を走るまでにしていく
もちろん痛みを伴って
しばらく行くと緩やかな上りが続いていく
走れなくはないが、走るとすぐに脚に来る厄介な道が続く
しかも向かい風も吹いている
お腹も減り疲れてきたので、目に入った
和菓子屋に入り柏餅を頂き補給した
エネルギーが回ってきたのか、足取りが軽くなり走り続けることが出来た
やがて海岸に出た CP.21 919.4km 福井県小浜市
アップダウンが続く海岸通りを進む
脚があまり上がらないので、1日に何度かつまずく
特に左のすねの下辺りが腫れ、足首はあまり曲がらなくなっていた
毎日なんだが左足でつまずいたらうずくまりたくなる位の痛みがはしり、
折れたんじゃないかと毎回思う
自分の脚なんだが本当によく頑張ってくれている
もう少しだから、最後までもってくれと毎日お願いしていた
苦しみながら走っていると道の駅に手招きして頂き、
別のレースに出場していた変態先輩に差し入れを御馳走になりました

もちろん沢山の元気も注入して頂きました
ありがとうございました
今度は国道から外れ坂を上っていく
かなりの急勾配が続いていく
ジブリに出て来そうな美しい村の道を進む

上って上って上って下って行くとやっと着いた
CP.22 949.8km 福井、京都府境 京都へ
坂道を蛇行しながら下って行く
国道に戻り、次第に建物が増えてきた
遠くに久しぶりに見るビル群がある
もう少し もう少し と思うが、毎日最後のもう少しが一番苦しい
1kmが長く感じ、何度も現在地を確認してしまう
さっきまで遠くに見えていた、街の中に入り
やっとの思いでここまで来ることが出来た
CP.23 967.3km 西舞鶴駅

妻にお願いして、今夜はホテルをとってもらった
短い時間だがしっかり休息しよう
もうここまで来たんだ
絶対行くぞ!下関に!
R8完 新潟~舞鶴
◇宮古島 整体けんけん堂◇
○整体 60分 4,000円
○足つぼ 30分 3,000円
○整体+足つぼ 90分 6,000円
島割 全コース1,000円引き
出張費無料!!!
マッサージではありませんが、全身スッキリ感があって気持ちいいですよ!!
営業時間 9:00~18:00
定休日 日曜日
ご予約はお早めに!
090-2828-6793(予約制)
6日ぶりの布団は心身共にいい休息を与えてくれた
もちろん脚は痛いが
足が擦れるとこは靴を切り、少しでも負担を減らす
右の踵はどうやら落ち着いたようで、痛みもあまりない
ただ両膝は少し腫れている
早朝の新潟駅前を走り出す
コンビニでパンとコーヒーを買い
歩きながら食べていく
毎日もう走れないんじゃないかと思うが、結局また走れてしまう
ただもう長い距離は走れないので、こまめに走り歩きを繰り返す
しばらく街中を走り次第に視界から建物が消えていく
遠くに山がいくつも見え今日は今見える山の向こう側に行かないといけない
1週間日差しを浴びた唇は深い切込みが入り
何かを食べる度に切れていく
リップを買うためコンビニに入る時に
女性の方に「頑張って下さい 何の大会か知らないけど」と応援を頂いた
その一言でも十分嬉しかったです
やがて遠くにのぼり旗が見えた
なんだろうと見ると『笹団子』の文字が
迷わずお店に入り2個購入
大変美味しかった
10個は余裕で食べれただろう
今日は天気もよく暑いくらい
疲れてきた所に道の駅を発見
足湯があったので、頑張っている脚に休息を取って頂いた
歩道があまりない道を進む
橋を渡り、少し行くと
美味しそうな魚の市場通りを通過する
どうしようか迷ったが若者が多く爽やかだったので、素通りしていく
休憩の度に足を揉み、少しでも疲れをとっていく
段々と浮腫んできたので、ワラーチに履き替え走り出す
今日の目的地の道の駅に着いたが、もう少し先に行けそうだったので、
後少しだけでも先に進もうと決めた
小雨が降り出したが、もう少しだけもう少しだけと距離を稼いでいく
次にあったバス停で今日は寝ようと決めて
早めには床に就いた
8日目
もう立ち上がるのも一苦労
立った所で身体は安定しないが、行くしか道はない
昨夜から何も食べておらず
空腹だが周りは何もない
どこかにあるコンビニ目指して歩きだす
長い長い坂道を上る
下りと平坦な道はなるべく走りながら進んで行く
あった命のコンビニ
大盛弁当を食べ、少しの休憩をいれ
また走り出す
今日はわざわざ遠くから友達が会いに来てくれる
それだけで今日1日の頑張れる目的が出来た
CP11 521.7km 新潟県柏崎市
毎日潰れては復活しての繰り返しだ
きつくなってくるとそのまま行かず
少し休憩を入れた方が効率がいいかなと思った
雨が降り始めてきた
次第に雨脚は強くなり
びしょ濡れになる
止まれば寒くなるので、進み続けるしかない
腫れた足が冷やされ気持ちがいい
天然のアイシングである
大雨の中、こちらに向けて手を振ってくれている親子
こんな雨の中遠くまでありがとう
このレースで初めて出会う友だ
差し入れも頂き
少しの間だが、話も出来た

今度はゆっくり会いたいものだ ありがとう嬉しかったよ
CP12 557.9km 新潟県上越市
たくさんの元気をもらい今日の目的地の17km先の道の駅を目指す
応援パワーで脚が軽くなり、軽快に走っていく
雨は一旦止んだが、夜になるとまた雨が強くなってきた
止まる訳には行かないので、雨の中走り続けた
やっと着いた 道の駅うみてらす名立
ここには温泉がある
冷え切った身体を温泉で温めて、疲れを癒す
温泉から上がり、着替えはないので
着る服はもちろんさっきまで着ていた服
汗と雨で湿った服だ
プラスマイナスで汚くはない
テントを張り横になる
寝返りの度に目が覚め、手で脚を持ち上げ体制を変えるを繰り返した
9日目
辛い朝はやってくる
かるくストレッチをやらないと、立てなくなってきた
出発の準備を整え、脚を引きずりながら歩き出す
朝はコンビニを見つけては
パンとコーヒーを買い、歩きながら朝食を済ませる
一度立ち止まると、身体が固まり痛みを伴うからだ
走って歩いて走って歩いてを繰り返し着いた
CP13 607.6km 新潟県糸魚川市 青海駅
このレースで唯一走ってはいけない区間がある
それが 青海駅~市振駅 区間
歩道もなく、通行するのは危険だかららしい
こんなレースの主催者が危険というなら本当に危ないのだろう
運良く到着と同時に電車が来た
走って階段をおり、電車に乗る
2駅間の快適な移動だったが、降りると雨が降っていた
駅で少し休み、小降りになったすきに近くの道の駅に逃げ込んだ
美味しい魚フライ定食を頂いた
外はまだ大雨だ
どうしようか迷ったが
寝袋に包まり、もう少し休むことにした
雨も少し弱まったので、ガチガチに固まった身体を起こして出発する
CP14 608.9km 新潟、富山県境 富山県へ
長くて苦しんだ新潟がやっと終わった
雨も上がり、日も暮れてきた
同じ様な景色が続くバイパス道路を進む
無機質な景色がメンタルを削っていく
進んでいるが、進んでいる気がしない
あ~眠い
あ~休みたい
どこか寝る場所はないのか?
探し続けたが見つからない
靴擦れもひどくなり、一歩一歩が傷口をこすっていく
明日の為にも少しでも距離を稼ぎたいが
一刻でも早く休みたい気持ちもある
黒部市を抜け魚津市に入る
あった!ここで休もう
雨風が凌げる軒下にテントを張り
横になる
足がズキズキするが、疲れていたのですぐに眠りに落ちた
10日目
頭がぼーとして準備に時間が掛かる様になってきた
かなり疲れがたまってきている
足が痛い
ビブラムをまた少し切った
足にテーピング施し、痛む箇所にシップを貼る
まだ半分も行ってないのに満身創痍だ
遠くに見える街を目指して歩き、走り出す
昨日よりも走れている気がする
ここ数日のパターンは午前中はわりと走れるが、
お昼ごろからきつくなり、一度潰れる
その後、復活出来る時もあれば、そのまま地獄を見ることがある
あとこれは毎日だが、その日の目的地数キロ手前からは苦しみしかない
調子がいいうちにぜひ距離を稼ぎたい

快調に走り、お腹が空いたので吉野家へ
大盛を頂き
また走り出す
CP15 666.2km 富山県富山市
さっきまでの足取りがどこかに行ってしまった
重りを背負った様に感じる身体
調子がいい時にはあまり感じない痛みが現れだす
辛くてたまらないが、誰かが助けてくれる訳でもない
とにかく前に行くしかない
今日はどこまで行こうか?
調べてみると、県境を越えたとこに道の駅がある
しかも温泉まで
目的地が決まり、頑張れる理由が出来た
段々と足取りが軽くなる
疲れては食べ物を買い、歩きながら補給をするを繰り返し
距離を稼いでいく
少しずつ民家が減ってきて、峠道に入って行く
熊が出て来そうな坂道を上り続け着いた
CP16 708.5km 富山、石川県境 石川県へ
峠を上り切ったら、今度は下りが続く
下りは脚への負担がきつく蛇行しながら、走っていく
真っ暗になったが
予定通り着くことが出来た
道の駅 倶利伽羅源平の郷
温泉にも入れて、食事もとれ
気持ちも身体もいい休息を得ることが出来た
脚の手入れをしてから眠りについた
11日目
足裏をしっかり揉み、ストレッチを行ってから出発した
やはり午前中はわりと調子がいい
テンポよく走り歩きで進むことが出来た
すぐにCP17 730.1km 石川県金沢市に着いた
今日は天気も良く暑いくらいだ
ランニング中に声を掛けて頂いたり、レースのことを知り差し入れを頂いたり
伴走をして頂いたり沢山の元気を貰った
応援してくれる方達の為にも絶対完走すると思った
足も腫れて痛いので思い切って靴を買うと思い、スポーツショップへ行くことにした
だが腫れた足に合うのは1種類のみ
今まで履いたことのない厚底シューズだ
どうしようか迷ったが
ここでシューズを変えて、もし怪我でもしたら後悔すると思いやめた
やっぱり今まで自分がやってきたことを信じたい思いが強くなった
一生懸命探してくれた店員さんありがとう
なかなかペースが上がらず、辛い時間帯が続く
幸いにもコンビニはいっぱいあったので、気分転換に食べながら進んだ
日が暮れ夜になり、ますます辛くなる
野宿出来そうな場所もなく
彷徨いながら進んでいる
坂を上り橋を渡った時、1人の男性が呼んでいる
すぐにわかった
沖縄で共に苦しんだ変態仲間だ
わざわざ長い時間探してくれていたらしい
もうその気持ちだけで嬉しくなりたくさんの元気を頂きました
ありがとうございました
また一人になり今日の寝床を探す為に先に進む
いくら進んでも見つからない
どうしようか?と思いながらずっと歩いていると
いつの間にか峠道に差し掛かっていた
もうこうなったら行ってやろう 深夜の峠越えへ
前方から飛ばしてくるトラックへライトを向けてこちらの存在を知らせる
ドライバーもさぞや怖いだろう
こんなとこを人が歩いているなんて
上った先にあった
CP18 785.1km 石川、福井県境 福井県へ
坂を下り、しばらくすると広めのバス停を発見
迷わず入り、眠ることが出来た
12日目
足の状態が最悪だ
もう立ち上がる事が出来ない
特に右足の腫れがひどい
入念に足を揉み、いつもより長めのストレッチを行い
とりあえず立ち上がれる状態にすることが出来た
外は雨
でも行くしかない
段々と雨は強くなり、強風の向かい風がびしょびしょに濡れた身体を冷やす
周りに風を遮るものはなく、逃げれるとこはどこにもない
1時間、2時間とたち
身体の震えがとまらず発狂しそうになる
どこでもいいから避難出来るとこを探すが建物自体何もない
あった!
やっと見つけた喫茶店に事情を話し避難させてもらった
暖かいコーヒーと食事を頂き、何とか凌ぐことが出来た
しかし外は大雨
どうしようかと途方に暮れていると
ありがたいことに宮古島の友達の実家が近くにあり、
なんとお母様が迎えに来てくれるらしい
福井に神様が舞い降りた瞬間だった
待っている間にFM宮古社長のラジオに生電話で出演し
元気をたくさん頂きました
初めましてをして、車に乗せてもらい
実家に到着後(友は宮古島にいる)
すぐにお風呂の準備をしてくれ、
お風呂から上がるとたくさんの御馳走を準備してくれていた
コンビニ食ばかりだったので、久しぶりの家庭料理は本当に美味しかったし嬉しかった
濡れた服も洗濯してくれて、その間昼寝もさせてもらった
しばらく滞在していたい欲求を抑えて
お母さんに拾って頂いた所まで車で送って貰い
沢山のお土産まで頂いた
縁もゆかりもなかった福井に実家が出来た感じがした
今度は車でぜひ車で家族で遊びに行かして下さい
本当にありがとうございました
毎日たくさんの人に応援してもらい、助けてもらっている
何としてもゴールの下関に行くんだと強く心に思った
休ませて頂いたおかげで朝から比べると足の調子は良くなり
走れることが出来た
雨も上がり休んだ分頑張らないといけないので走り続けた
次のチェックポイント近くから
昨日久しぶりにあった変態仲間の谷口さんが伴走してくれた
本当にありがたかった
あっという間に到着した CP19 810km 福井県福井市

今度は一緒に苦しみましょう
ありがとうございました
1人になりヘッドライトを着け街中を走っていく
今日の目的地はまだ決めていない
ただ明日の敦賀への山越えを考えると少しでも距離を伸ばしておきたい
1人になると、どうしても痛みを意識してしまう
一歩一歩が痛く心を削っていく
やがて雨が降ってきた
もうほんと勘弁してほしいと思ったが雨はやまない
それに眠気も酷くなってきて、フラフラしてきた
だがバイパス道路には寝れる所はなかなか見つからない
フラフラになりながら1時間以上進んだ所に
もうここでいいだろうと
少し奥まった所にあるスーパーの軒下にテントを張り、眠りについた
が、深夜に警察官が尋ねてきて職務質問を受けたが
事情を説明するとわかってくれ、早朝には出発しますから
ということで再び眠りについた
13日目
睡眠時間を長くとった分、昨日よりは体調はいい
今日は山越えがあり、明日中に舞鶴に着くためには頑張らないといけない日だ
準備を整え出発する
昨日とは違いリズムよく走ることが出来ている
バイパス道路を走り抜け、田舎道に入っていく
周りに田んぼや畑が増えて、緑がいっぱいの道路を走る
今日は昨日とは違い、晴れて暑いくらいだ
山を上り始める最後のコンビニで短パンに履き替え山道を歩きだす
長い長い坂道を上り続けた
どうやら今日は調子が良さそうだ
あまり苦も無く坂道を上り切り、下っていく
山を越えた最初のコンビニでお腹が空いていたので
弁当を食べ、休憩をした
頑張っている足を揉み、労をねぎらった
敦賀の商店街を抜け着いた
CP.20 873.9km 福井県敦賀市
少しばかりのアップダウンを進み久しぶりに日本海に出た
夜になった海沿いの道路を走る
今日は出来るだけ、進みたい
明日の自分の為にも
まだ出来る まだ出来る と呪文の様に呟く
美浜町を抜け、若狭町へ入った
この辺りが今日の終着点だろうと思い、寝床を探すが
いつもの如くなかなか見つからない
また1時間以上彷徨い続け、
ひっそりとコンビニの裏にテントを張り静かに眠りについた
14日目
朝の準備に時間が掛かる様になってきた
頭が回らないのもあるが、
足を揉み、ストレッチをし、テーピングを貼ったりと時間を要してしまう
歩きながら、ガチガチの身体を走るまでにしていく
もちろん痛みを伴って
しばらく行くと緩やかな上りが続いていく
走れなくはないが、走るとすぐに脚に来る厄介な道が続く
しかも向かい風も吹いている
お腹も減り疲れてきたので、目に入った
和菓子屋に入り柏餅を頂き補給した
エネルギーが回ってきたのか、足取りが軽くなり走り続けることが出来た
やがて海岸に出た CP.21 919.4km 福井県小浜市
アップダウンが続く海岸通りを進む
脚があまり上がらないので、1日に何度かつまずく
特に左のすねの下辺りが腫れ、足首はあまり曲がらなくなっていた
毎日なんだが左足でつまずいたらうずくまりたくなる位の痛みがはしり、
折れたんじゃないかと毎回思う
自分の脚なんだが本当によく頑張ってくれている
もう少しだから、最後までもってくれと毎日お願いしていた
苦しみながら走っていると道の駅に手招きして頂き、
別のレースに出場していた変態先輩に差し入れを御馳走になりました

もちろん沢山の元気も注入して頂きました
ありがとうございました
今度は国道から外れ坂を上っていく
かなりの急勾配が続いていく
ジブリに出て来そうな美しい村の道を進む

上って上って上って下って行くとやっと着いた
CP.22 949.8km 福井、京都府境 京都へ
坂道を蛇行しながら下って行く
国道に戻り、次第に建物が増えてきた
遠くに久しぶりに見るビル群がある
もう少し もう少し と思うが、毎日最後のもう少しが一番苦しい
1kmが長く感じ、何度も現在地を確認してしまう
さっきまで遠くに見えていた、街の中に入り
やっとの思いでここまで来ることが出来た
CP.23 967.3km 西舞鶴駅

妻にお願いして、今夜はホテルをとってもらった
短い時間だがしっかり休息しよう
もうここまで来たんだ
絶対行くぞ!下関に!
R8完 新潟~舞鶴
◇宮古島 整体けんけん堂◇
○整体 60分 4,000円
○足つぼ 30分 3,000円
○整体+足つぼ 90分 6,000円
島割 全コース1,000円引き
出張費無料!!!
マッサージではありませんが、全身スッキリ感があって気持ちいいですよ!!
営業時間 9:00~18:00
定休日 日曜日
ご予約はお早めに!
090-2828-6793(予約制)
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