①本州縦断 青森~下関1550kmフットレース2021(SPECIAL)
4月24日㈯青森駅前に集まった
14名の勇者と言われるモノ達
またの名を皆があきれてこう呼ぶ 変態

大会概要をさらっと説明すると
スタート青森駅~ゴール下関駅
総距離1550km
制限時間564時間(23.5日)
必ずしも設定してあるコース通りに辿らなくてもよいが、
36か所あるチェックポイントは必ず通過しないといけない
コースは主に国道R7,R8,R9の旧道をメインに通ることになる
10時にスタートのコールが鳴り、長い長いレースが始まった
歴史的なレースのスタートだ
皆がゆっくりと歩みを進める
これからの長い旅路を考えれば急ぐものなどもちろんいない
遥か彼方の1550km先の下関へ1歩1歩進むのみ
このレースが始まるにあたって下調べは一切していない
もちろん事前にいろいろ調べて対策を練った方がいいかもしれないが
知ることによっての恐怖や不安が生まれるよりも
目の前に現れたことを一つずつ対応した方がいいと思いあえて何もしなかった
目標は3週間
1日70~80kmくらい走り疲れたら寝る
という大雑把な計画のみ
初日なのに今日はどこまで行くかも特に決めていないが、
他の選手に聞くとどうやら
「オオダテ」まで行くらしい どこ?
まあいい とにかく前に進むしかないのだから
初の東北ということもあり
いつもと違う景色や空気を味わいながら気持ちよく走って行く
元気なのは今日だけかもしれない

やがてCP1に着き、事務局に携帯で通過連絡フォームを入力してチェックポイント通過を知らせる
長い長いレースなので、チェックポイントにスタッフはいない
そう、このレースは全て自己完結の自己満足の世界
もちろん完走しようが、1位になろうが特別なものは何もない
なのにみんな命懸けなんだ
故に皆があきれてこう呼ぶ 変態
ペースが遅いので周りの選手と喋りながら走って行く
当たり前だがみんな強者だ
沢山の経験を積んだ後にこの舞台に覚悟して臨んでいる
まだまだ経験は浅いが超ウルトラに一番必要なのは覚悟ではないのかと思う
やめない覚悟
続ける覚悟
絶対やり切る覚悟
覚悟次第で結果は大きく変わっていく
痛くて止めるのか
動かなくなったら止めるのか
そこで前に進めるものだけが結果を手にすることが出来る
段々と選手が散らばりはじめ1人になる時間も増えてきた
なるべく疲れない走りを心掛ける
やがて峠道に入る
辺りは薄暗くなり始めたので、ヘッドライトを着け
坂道を上って行く
坂道を上りきった所が、CP2矢立峠61.8km
青森と秋田の県境になる
ここからは秋田県に入る
辺りはすっかり真っ暗だ
よく「夜怖くないの?」と聞かれるが、考えたら怖いに決まっている
でも誰も助けてくれるわけでもない
怖いと思っても何一つ解決することでもないので、感情を打ち消している
坂道を上った分、下って行く
少しずつ街の明かりが増えてきた
お腹が空いていたので、コンビニに入り、半額弁当を2つペロッと頂く
補給はほとんどコンビニになる
毎日コンビニに命を助けて貰っている
大館市に入り、CP3に到着 81.2km
22時を過ぎていたので、身体はまだまだ元気だが、
先を考えると今日は早く寝たいので
野宿先を探しながら進んでいく
2kmほど進み
良さそうなとこを発見 公民館の駐輪場だ
静かにテントを張り、眠りについた
2日目
目覚ましは5時にセットしていたが、アラームが鳴る前に目を覚ました
テントをたたみ、寝袋を片付け準備をする
早朝はかなり冷え込むので、持ってる服を全て着込んだ
硬くなった身体を歩きながらほぐし、少しずつ走れる様にしていく
2時間くらい進むと雨がぽつぽつと降り始めてきた
この気温であまり濡れるのはきついと思い
CP4 98.1km間近のコンビニに逃げ込んだ
雨脚も強くなり始めたので、大盛弁当を食べながら休憩した
雨も小降りになったので、出発した
田舎道を黙々と進む
まだまだレースは始まったばかりなので、他の選手もみかける事が出来る

今日は山越えDAYだ
上っては下って、上っては下ってを繰り返す
脚には疲労が溜まっていく
少し休憩しようと
道の駅に入り、芝生で脚を上げて横になる
軽く食事も済ませて、脚も少し軽くなったので、出発だ
同じ様な山道を進み、次第に平坦な道が続く
幹線道路に入り、お腹も空いたのでコンビニに入った
ゼッケンをみたコンビニの店員さんが話しかけてくれて
親切を沢山頂いた 今日の寝床は10km先の道の駅あきた港
雨も降りだしたが、もう進むしかない
何とか大降りにならずにすみ、目的地の道の駅に着いた
海に近かったので、風が強く
なるべく風が当たらないとこにテントを張り、
寝袋に包まり眠り落ちたが、寒さで何度も目覚めた
3日目
昨日は90km以上走ったので、やはり疲労が残っているが、行くしかない
身支度を整え出発する
走り始めてすぐ、CP5 179.7km 秋田市に到着
しばらく街中を走り、坂道を上り下り 見えた日本海!

少しコースをロストしたが、問題なく海沿いを走って歩いてを繰り返す
いろいろ痛いとこが出てきたが、まだ200kmしか行ってない 全体の1/8程度
とにかく前にしか道はない
疲れたら、補給をしたり、寝転んだりを繰り返し距離を稼いでいく
今日はどこまで行こうか?
後どれくらい頑張ればいいのか?
目的地が欲しくなる
昨日、一昨日と予定より長く走ったので、今日は軽めで少し休もう
いいところに道の駅象潟があった
目の前にファミレスがあったので、ゆっくり食事をし心を整えた
道の駅象潟では室内に入れる所があったので、暖かくて熟睡することが出来た
4日目
朝は当然やってくる
まだまだ寝ていたい欲望を抑え、身支度を整えていく
脚を引きずりながら、歩き出す
痛みを伴うが、徐々に走れる状態に持って行かないといけない
ゆっくりゆっくり走り出す
民家を通り過ぎ、坂道を上った所にあった
CP6 255.8km 秋田、山形県境
山形県へ
淡々と走る、歩くを繰り返す
足が浮腫み、靴の中で擦れて痛いが止まる訳にはいかない
どうしたものか右の踵も着くたびに痛みがはしる
街中に入り、少しのビル街を通り
CP7 281.1km 酒田市役所前
目に入ったラーメン屋に入り、少し休憩をした
休憩後、痛む脚を引きずりながら走りだすが
やはり右の踵が痛む
これ以上の悪化は避けたい
どうすればいいのか?
ふと、靴から踵を出して走ると全く痛くないことに気づいた
しばらくそのまま走っていたが、当たり前だが走りずらい
あっそうだ!
忘れていた!
どうせ足が腫れるだろうと思って準備していた ワラーチがあった!
(ワラーチは走るようのペラペラのサンダル)
早速ワラーチに履き替え走り出す
足に革命が起きた!
足が痛くない!もちろん擦れて痛かったとこも擦れない!
よしまだまだやれる!
痛みがなくなると、気持ちも楽になる
しばらく単調な道が続く
あれほど見たかった日本海が延々と続く

海沿いだからといって、平坦な道ばかりではない
アップダウンを何度も越え海沿いを進む
まだ今日の目的地は決まっていない
少し頑張れば道の駅があるが、また90km近く走ることになる
ん~どうするか?
距離を踏めば、前には進めるが、翌日には確実に疲労として残る
どうする?
でも決めるのは自分しかいない
迷っているうちに夕方になった
坂道を上っていると、1人の男性の方が声をかけてくれた
「フットレーサーの方ですか?」
フットレーサー? なんてカッコイイ響きなんだ!
「はい そうです」
どうやら近所の方でレースのことを知って
いつ来るかもしれない選手を応援するため待ってくれていたらしい
(その方も走る人)
差し入れも頂いて、元気も沢山貰った
頑張ろう!応援に応える為に!
今日の目的地を15km先の道の駅あつみに決めた
ヘッドライトの明かりを照らし、走り続けた
トラックが海沿いの道をバンバン飛ばして行く
自分の命は自分で守らないといけない
安全な道を選択し
暗闇の中を進んでいく
疲労困憊の中着いた
今日の終着点 道の駅あつみ
幸運なことにここでも室内に入れ、畳もあった
空腹だったが、食べ物はなく
ジュースを飲み、お腹を満たし眠りについた
5日目
また今日も待っていない朝が来る
荷物をまとめ、脚を引きずりながら歩き出す
ビブラムを履いてみたが、やはり痛いのでワラーチに履き替えた
すぐにCP8 333.7km 山形、新潟県境
このレースで一番長い新潟県へ入った
昨日に引き続き海沿いの道を進んでいく
何度も見たような景色が続いていく
もう進んでいるのかどうかもよくわからないが脚を動かし前に行くだけ
5日目になると、疲れも溜まってきている
あ~どうしようか?
歩いていると『温泉』の文字が見えた
行きたい!どうしても行きたい!
時間のロスになるが、少しでも身体の疲れを取りたい
少しコースをそれるが、見つけた温泉へ向かった
このレース始まって初のお風呂 5日ぶりだ
温泉に浸かり、曲がらない関節を伸ばし、固まった筋肉をしっかりほぐしていく
こんな身体でまだ1000km以上行かないといけない
覚悟は決めているので、迷いはないが
身体は壊れるかもしれないと思っていた
温泉から上がり、脱いだ服と同じ服を着る
荷物軽量化の為に、着替えは持っていない
そう パンツさえも
プラスマイナスはゼロだ! 汚くはない
小雨が降っているが、走り出すしかない
身体もかるくなり、ゆっくりではあるが走り続けることが出来ている
CP9 386km 新潟県村上市
田んぼだらけの道を走り、民家の間を走りを繰り返し
日が暮れ夜になる
早く休みたいが、前にも進まないといけない
後どれくらい頑張ればいいのか?今日の着地点を考える
脚も痛いが時間も過ぎていく
思考が鈍ってきている
目の前にコインランドリーが見えた
休みがてら洗濯でもするかと思い
横を見ると目の前にコンビニがある理想の立地
一番きれいであろう服を着て、後は洗濯をした
待ち時間もお弁当を食べ休むことが出来た
外に出ると 雨だ
いやいや今服洗ったばっかりだぞ!
一か八か近くに寝れそうなとこはないか走り出す
雨が強まる
あった!個室のバス停に飛び込んだ
少し狭かったがマットを敷き横になり、眠りについたが
足が痛むので何度も目覚める
6日目
また今日も苦行が始まる
朝の支度も段々と時間を要す様になった
動きが鈍く頭が回らない
心身共に疲弊している
寝ても疲れがあまり取れていない様に思える
ゆっくり走り、歩きを繰り返し
新潟駅を目指すが、辛さが先行してくる
この状況をどうにかしないといけないが、最善策は何だろうか?
一番の優先順位は下関にゴールすることだ
その為に今必要なのは休むことじゃないのか?
幸いにもまだ時間には余裕はある
思い切って新潟駅到着後ホテルをとって休もうかどうか考えたが、
小っちゃなプライドが邪魔をする
レース前は野宿で全泊を目指していたからだ
悩みながら進んで行く
どうすべきなのか?
このまま行って取り返しのつかないくらい潰れるのか
悩んだ結果、要らないプライドを捨て弱さを受け入れることにした
昼前にCP10 432.7km 新潟駅前に着いた

スタバに入り、今日のホテルを取り
明日からの闘いに備えてゆっくり休んだ
R7完 青森~新潟
◇宮古島 整体けんけん堂◇
○整体 60分 4,000円
○足つぼ 30分 3,000円
○整体+足つぼ 90分 6,000円
島割 全コース1,000円引き
出張費無料!!!
マッサージではありませんが、全身スッキリ感があって気持ちいいですよ!!
営業時間 9:00~18:00
定休日 日曜日
ご予約はお早めに!
090-2828-6793(予約制)
14名の勇者と言われるモノ達
またの名を皆があきれてこう呼ぶ 変態

大会概要をさらっと説明すると
スタート青森駅~ゴール下関駅
総距離1550km
制限時間564時間(23.5日)
必ずしも設定してあるコース通りに辿らなくてもよいが、
36か所あるチェックポイントは必ず通過しないといけない
コースは主に国道R7,R8,R9の旧道をメインに通ることになる
10時にスタートのコールが鳴り、長い長いレースが始まった
歴史的なレースのスタートだ
皆がゆっくりと歩みを進める
これからの長い旅路を考えれば急ぐものなどもちろんいない
遥か彼方の1550km先の下関へ1歩1歩進むのみ
このレースが始まるにあたって下調べは一切していない
もちろん事前にいろいろ調べて対策を練った方がいいかもしれないが
知ることによっての恐怖や不安が生まれるよりも
目の前に現れたことを一つずつ対応した方がいいと思いあえて何もしなかった
目標は3週間
1日70~80kmくらい走り疲れたら寝る
という大雑把な計画のみ
初日なのに今日はどこまで行くかも特に決めていないが、
他の選手に聞くとどうやら
「オオダテ」まで行くらしい どこ?
まあいい とにかく前に進むしかないのだから
初の東北ということもあり
いつもと違う景色や空気を味わいながら気持ちよく走って行く
元気なのは今日だけかもしれない

やがてCP1に着き、事務局に携帯で通過連絡フォームを入力してチェックポイント通過を知らせる
長い長いレースなので、チェックポイントにスタッフはいない
そう、このレースは全て自己完結の自己満足の世界
もちろん完走しようが、1位になろうが特別なものは何もない
なのにみんな命懸けなんだ
故に皆があきれてこう呼ぶ 変態
ペースが遅いので周りの選手と喋りながら走って行く
当たり前だがみんな強者だ
沢山の経験を積んだ後にこの舞台に覚悟して臨んでいる
まだまだ経験は浅いが超ウルトラに一番必要なのは覚悟ではないのかと思う
やめない覚悟
続ける覚悟
絶対やり切る覚悟
覚悟次第で結果は大きく変わっていく
痛くて止めるのか
動かなくなったら止めるのか
そこで前に進めるものだけが結果を手にすることが出来る
段々と選手が散らばりはじめ1人になる時間も増えてきた
なるべく疲れない走りを心掛ける
やがて峠道に入る
辺りは薄暗くなり始めたので、ヘッドライトを着け
坂道を上って行く
坂道を上りきった所が、CP2矢立峠61.8km
青森と秋田の県境になる
ここからは秋田県に入る
辺りはすっかり真っ暗だ
よく「夜怖くないの?」と聞かれるが、考えたら怖いに決まっている
でも誰も助けてくれるわけでもない
怖いと思っても何一つ解決することでもないので、感情を打ち消している
坂道を上った分、下って行く
少しずつ街の明かりが増えてきた
お腹が空いていたので、コンビニに入り、半額弁当を2つペロッと頂く
補給はほとんどコンビニになる
毎日コンビニに命を助けて貰っている
大館市に入り、CP3に到着 81.2km
22時を過ぎていたので、身体はまだまだ元気だが、
先を考えると今日は早く寝たいので
野宿先を探しながら進んでいく
2kmほど進み
良さそうなとこを発見 公民館の駐輪場だ
静かにテントを張り、眠りについた
2日目
目覚ましは5時にセットしていたが、アラームが鳴る前に目を覚ました
テントをたたみ、寝袋を片付け準備をする
早朝はかなり冷え込むので、持ってる服を全て着込んだ
硬くなった身体を歩きながらほぐし、少しずつ走れる様にしていく
2時間くらい進むと雨がぽつぽつと降り始めてきた
この気温であまり濡れるのはきついと思い
CP4 98.1km間近のコンビニに逃げ込んだ
雨脚も強くなり始めたので、大盛弁当を食べながら休憩した
雨も小降りになったので、出発した
田舎道を黙々と進む
まだまだレースは始まったばかりなので、他の選手もみかける事が出来る

今日は山越えDAYだ
上っては下って、上っては下ってを繰り返す
脚には疲労が溜まっていく
少し休憩しようと
道の駅に入り、芝生で脚を上げて横になる
軽く食事も済ませて、脚も少し軽くなったので、出発だ
同じ様な山道を進み、次第に平坦な道が続く
幹線道路に入り、お腹も空いたのでコンビニに入った
ゼッケンをみたコンビニの店員さんが話しかけてくれて
親切を沢山頂いた 今日の寝床は10km先の道の駅あきた港
雨も降りだしたが、もう進むしかない
何とか大降りにならずにすみ、目的地の道の駅に着いた
海に近かったので、風が強く
なるべく風が当たらないとこにテントを張り、
寝袋に包まり眠り落ちたが、寒さで何度も目覚めた
3日目
昨日は90km以上走ったので、やはり疲労が残っているが、行くしかない
身支度を整え出発する
走り始めてすぐ、CP5 179.7km 秋田市に到着
しばらく街中を走り、坂道を上り下り 見えた日本海!

少しコースをロストしたが、問題なく海沿いを走って歩いてを繰り返す
いろいろ痛いとこが出てきたが、まだ200kmしか行ってない 全体の1/8程度
とにかく前にしか道はない
疲れたら、補給をしたり、寝転んだりを繰り返し距離を稼いでいく
今日はどこまで行こうか?
後どれくらい頑張ればいいのか?
目的地が欲しくなる
昨日、一昨日と予定より長く走ったので、今日は軽めで少し休もう
いいところに道の駅象潟があった
目の前にファミレスがあったので、ゆっくり食事をし心を整えた
道の駅象潟では室内に入れる所があったので、暖かくて熟睡することが出来た
4日目
朝は当然やってくる
まだまだ寝ていたい欲望を抑え、身支度を整えていく
脚を引きずりながら、歩き出す
痛みを伴うが、徐々に走れる状態に持って行かないといけない
ゆっくりゆっくり走り出す
民家を通り過ぎ、坂道を上った所にあった
CP6 255.8km 秋田、山形県境
山形県へ
淡々と走る、歩くを繰り返す
足が浮腫み、靴の中で擦れて痛いが止まる訳にはいかない
どうしたものか右の踵も着くたびに痛みがはしる
街中に入り、少しのビル街を通り
CP7 281.1km 酒田市役所前
目に入ったラーメン屋に入り、少し休憩をした
休憩後、痛む脚を引きずりながら走りだすが
やはり右の踵が痛む
これ以上の悪化は避けたい
どうすればいいのか?
ふと、靴から踵を出して走ると全く痛くないことに気づいた
しばらくそのまま走っていたが、当たり前だが走りずらい
あっそうだ!
忘れていた!
どうせ足が腫れるだろうと思って準備していた ワラーチがあった!
(ワラーチは走るようのペラペラのサンダル)
早速ワラーチに履き替え走り出す
足に革命が起きた!
足が痛くない!もちろん擦れて痛かったとこも擦れない!
よしまだまだやれる!
痛みがなくなると、気持ちも楽になる
しばらく単調な道が続く
あれほど見たかった日本海が延々と続く

海沿いだからといって、平坦な道ばかりではない
アップダウンを何度も越え海沿いを進む
まだ今日の目的地は決まっていない
少し頑張れば道の駅があるが、また90km近く走ることになる
ん~どうするか?
距離を踏めば、前には進めるが、翌日には確実に疲労として残る
どうする?
でも決めるのは自分しかいない
迷っているうちに夕方になった
坂道を上っていると、1人の男性の方が声をかけてくれた
「フットレーサーの方ですか?」
フットレーサー? なんてカッコイイ響きなんだ!
「はい そうです」
どうやら近所の方でレースのことを知って
いつ来るかもしれない選手を応援するため待ってくれていたらしい
(その方も走る人)
差し入れも頂いて、元気も沢山貰った
頑張ろう!応援に応える為に!
今日の目的地を15km先の道の駅あつみに決めた
ヘッドライトの明かりを照らし、走り続けた
トラックが海沿いの道をバンバン飛ばして行く
自分の命は自分で守らないといけない
安全な道を選択し
暗闇の中を進んでいく
疲労困憊の中着いた
今日の終着点 道の駅あつみ
幸運なことにここでも室内に入れ、畳もあった
空腹だったが、食べ物はなく
ジュースを飲み、お腹を満たし眠りについた
5日目
また今日も待っていない朝が来る
荷物をまとめ、脚を引きずりながら歩き出す
ビブラムを履いてみたが、やはり痛いのでワラーチに履き替えた
すぐにCP8 333.7km 山形、新潟県境
このレースで一番長い新潟県へ入った
昨日に引き続き海沿いの道を進んでいく
何度も見たような景色が続いていく
もう進んでいるのかどうかもよくわからないが脚を動かし前に行くだけ
5日目になると、疲れも溜まってきている
あ~どうしようか?
歩いていると『温泉』の文字が見えた
行きたい!どうしても行きたい!
時間のロスになるが、少しでも身体の疲れを取りたい
少しコースをそれるが、見つけた温泉へ向かった
このレース始まって初のお風呂 5日ぶりだ
温泉に浸かり、曲がらない関節を伸ばし、固まった筋肉をしっかりほぐしていく
こんな身体でまだ1000km以上行かないといけない
覚悟は決めているので、迷いはないが
身体は壊れるかもしれないと思っていた
温泉から上がり、脱いだ服と同じ服を着る
荷物軽量化の為に、着替えは持っていない
そう パンツさえも
プラスマイナスはゼロだ! 汚くはない
小雨が降っているが、走り出すしかない
身体もかるくなり、ゆっくりではあるが走り続けることが出来ている
CP9 386km 新潟県村上市
田んぼだらけの道を走り、民家の間を走りを繰り返し
日が暮れ夜になる
早く休みたいが、前にも進まないといけない
後どれくらい頑張ればいいのか?今日の着地点を考える
脚も痛いが時間も過ぎていく
思考が鈍ってきている
目の前にコインランドリーが見えた
休みがてら洗濯でもするかと思い
横を見ると目の前にコンビニがある理想の立地
一番きれいであろう服を着て、後は洗濯をした
待ち時間もお弁当を食べ休むことが出来た
外に出ると 雨だ
いやいや今服洗ったばっかりだぞ!
一か八か近くに寝れそうなとこはないか走り出す
雨が強まる
あった!個室のバス停に飛び込んだ
少し狭かったがマットを敷き横になり、眠りについたが
足が痛むので何度も目覚める
6日目
また今日も苦行が始まる
朝の支度も段々と時間を要す様になった
動きが鈍く頭が回らない
心身共に疲弊している
寝ても疲れがあまり取れていない様に思える
ゆっくり走り、歩きを繰り返し
新潟駅を目指すが、辛さが先行してくる
この状況をどうにかしないといけないが、最善策は何だろうか?
一番の優先順位は下関にゴールすることだ
その為に今必要なのは休むことじゃないのか?
幸いにもまだ時間には余裕はある
思い切って新潟駅到着後ホテルをとって休もうかどうか考えたが、
小っちゃなプライドが邪魔をする
レース前は野宿で全泊を目指していたからだ
悩みながら進んで行く
どうすべきなのか?
このまま行って取り返しのつかないくらい潰れるのか
悩んだ結果、要らないプライドを捨て弱さを受け入れることにした
昼前にCP10 432.7km 新潟駅前に着いた

スタバに入り、今日のホテルを取り
明日からの闘いに備えてゆっくり休んだ
R7完 青森~新潟
◇宮古島 整体けんけん堂◇
○整体 60分 4,000円
○足つぼ 30分 3,000円
○整体+足つぼ 90分 6,000円
島割 全コース1,000円引き
出張費無料!!!
マッサージではありませんが、全身スッキリ感があって気持ちいいですよ!!
営業時間 9:00~18:00
定休日 日曜日
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